八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2016/06/07(火) 01:06:22.47 ID:J34r1N8z0
社長のように、ティンときた! ってわけじゃない。
けど、確かにあいつと初めて会った時。話をした時。何か感じるものが、光るものが、あったような気がしたのだ。
『どうかしたのでございますか?』
『これ、ライラさんのアイスを半分あげますです。パキッと割れるですよー』
『本当は節約しないといけないのでございますが……頑張った貴女様には、ご褒美でございますですよ』
差し出してくれたその手は、俺にはとても眩しく見えた。
八幡「本当、惜しいですよ。あいつの事を知らない奴がいるなんて」
常務「…………」
常務は目を伏せ、しばしの間口を鎖す。
やがて缶コーヒーを飲み終えた頃、彼は小さい声で呟いた。
常務「……お前を見ていると、酷く懐かしい気持ちになる」
八幡「はい?」
常務「何故だろうな。自分でも不思議だよ」
珍しく、本当に珍しく、苦笑しながらそう言う常務。
良くは分からんが、俺を見て懐かしいというのであれば、それはきっとあれだろう。
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