八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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37: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/07(火) 01:05:04.83 ID:J34r1N8z0



話されたのは、意外な言葉。
常務の言う彼女とは、もしかしなくてもライラの事だろう。

どうして、彼女の肩を持ったのか。

そんな事を訊かれるとは思っていなかったので、思わず面食らってしまった。



八幡「どうして、と言われても……」

常務「知り合いだと言っていたな。やはり、情が移ったのか」



別に知り合いと呼べる程会った事があるわけじゃない。情が移った? そう言われれば、それも間違いではないな。彼女がアイドルを辞めてしまう事に思う所があった。それは事実だ。

だが、たぶんそれだけではない。


敢えて言うのであれば……



八幡「……笑顔、ですかね」

常務「笑顔?」



思わず怪訝な表情になる常務。
さすがに良く分からなかったか。でも、これが一番しっくりくる。



八幡「あいつ、良い顔で笑うんすよ」



あの能天気そうな、邪気の無さそうな、こっちの気が抜けるような、そんな幸せそうな笑顔。

彼女の笑顔を見ているだけで、嫌な事も、抱えてる物も、どうでもよくなってしまう。そんな不思議な魅力がある。



八幡「あんな良い笑顔が出来る女の子がアイドルを辞めるなんて、それは惜しいなって、そう思ったんす」

常務「……それだけか?」

八幡「それだけです。けど、そんなもんじゃないんすか。アイドルをスカウトする理由なんて」





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