八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/07(月) 23:46:04.75 ID:ttV+FyVW0
楓「ここからは想像だけど……恐らく、比企谷くんと莉嘉ちゃんは元々何か余興ないし、イタズラとかドッキリを仕掛けるつもりだった。そこへ、あの停電が起きた」
八幡「あの停電は、本当に偶然の産物でしたよ」
全ては、夕食会場へ向かう前。莉嘉にされた”お願い”が事の発端。
『折角時間があるんだから、何か面白いことをしたい!』
そんな莉嘉のお茶目な頼み。それを叶えるため、あの停電の際に俺は咄嗟に行動に出た。
本当なら、夕食を食べた後に莉嘉と二人で余興を考える予定だったのだがな。丁度良くトラブルが起きてくれた。
楓「お酒を隠すドッキリを思いつき、鞄に武蔵を隠し、それを莉嘉ちゃんに渡した。この時、メモか何かで莉嘉ちゃんに指示を出したのかしら?」
八幡「イエス。暗闇の中で字を書くのは苦労しましたけど、そのおかげで気付かれることなく伝えることが出来ましたよ」
その後は予定通り容疑者が何人か浮上。そこから捜査は始まり、探偵ごっこが行われる。……まさか、自分が探偵側に付くとは思っていなかったがな。
八幡「そんで、極めつけがあの欠片ですか」
楓「ええ。だって、前日にあんなに捜索したのに、丁度良くあのタイミングで見つかるんだもの」
八幡「しかも、見つけて渡したのが俺でしたしね……」
今思えば、確かに怪しさ満点である。いや唐突過ぎるかなとも思ったが、捜査を進めるにはああするしかなかったんだって!
ちなみに、あの欠片は女将さんに頼んで貰っておいた瓶の破片である。
楓「そして莉嘉ちゃんと協力していたはずの比企谷くんが、何故捜査を助長するような真似をするのか……そう考えたら、自ずと答えは見えてきました」
八幡「ふむ……」
楓「”莉嘉ちゃんが武蔵を割ってしまった”……その結果へ導こうとしていたという事は、本当は逆。つまり、武蔵は割れてない。そう思ったんです」
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