八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/07(月) 23:45:10.52 ID:ttV+FyVW0
楓「鞄ですよ。あの時、莉嘉ちゃんに鞄を預けた人がいましたよね」
八幡「…………」
楓「それも、その預けた人は直前まで武蔵を持っていた」
八幡「……いったい誰のことやら」
俺の言葉に、また笑う楓さん。
楓「もし比企谷くんが莉嘉ちゃんに手を貸してるなら、って考えたら、なんとなく辻褄が合ってしまったんですよね」
何となく、とは簡単に言ってくれる。
一応、これでもバレないよう気を付けたんだがな。
楓「あとは、そうですね……電気が復旧した時、莉嘉ちゃん以外にも夕食会場から何人か出て行ったから良かったですけど、もし出て行くのが莉嘉ちゃんだけだったらどうしたんだろう? とも考えました」
八幡「正直、あれは俺も予想外でした」
楓「ふふ……たぶん、本当はあの時懐中電灯を取りに行った私たち三人を容疑者に据えるつもりだったんでしょう?」
俺が懐中電灯を取りに行くと言えば、何人か、少なくとも凛は付いて来ると予想していた。そして、そこに加え莉嘉。それだけでも3人は容疑者ができる。
楓「あの時も、比企谷くんは積極的に手伝いに行ってましたね」
八幡「本当、俺の信用度の低さなんとかしたいです」
そういや、その時も凛は俺の行動に違和感もってたな。さすがは担当アイドルだ。
八幡「っていうか、容疑者を据えるとか、まるで俺が事件を起こしたがってる風に言いますね」
楓「あら。だって、実際その通りなんじゃないかしら。”事件を起こす”こと。お酒云々じゃなく、そっちに注力していたように感じるけれど」
八幡「うぐ……」
全くもって、その通り。
いやはや、何もかもお見通しで何か怖くなってきた。これが名探偵に追いつめられる犯人の心境か……
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