八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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374: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/07(月) 23:43:57.67 ID:ttV+FyVW0



楓「……簡単に言えば、やけに捜査に協力的だなって、そう思ったんです」



思わず、がっくりと肩を落とす自分がいた。
……協力的な所に違和感を持たれるって、俺の人間性どうなのそれ。



楓「まぁ、これは正確には凛ちゃんが言っていたんですけど」

八幡「え」

楓「ペアを組んで捜査した時があったでしょう? その時に『今回のプロデューサー、珍しく文句も言わずに手伝ってるよね』って、そう言ってたんです」



まさかの担当アイドルからの疑惑。
あいつ、よく見てるなぁ……これはプロデューサーとして喜ぶところなのだろうか。



楓「まぁそうは言っても、結局は違和感止まりだったんですけどね。それよりも、不思議に思っていたことがあって」

八幡「それは?」

楓「莉嘉ちゃんが、どうやって瓶を持ち出したかです」



その言葉で、俺は本当にこの人に感心してしまった。
本当、よく観察してるな。



楓「前に話した時は、急な事態だったから着物に隠すなりして出てけば分からない、という話でしたけど……普通に考えれば、それでもやっぱり難しいですよね。莉嘉ちゃんは小柄ですから、着物に隠すのだって限度があります」



まぁ、確かに難しいだろうな。抱くようにして隠して出ればバレない可能性はあるかもしれないが、それでも賭けと言わざるを得ない。



楓「ただあの時部屋から出て行った人たちの中で、莉嘉ちゃんだけは、特に違和感なく酒瓶を持ち出せる方法があるんですよね」

八幡「……それは?」



俺の問いに、少しだけ笑いを零す楓さん。何となく、分かっているくせにというニュアンスを感じた。





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