八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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373: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/07(月) 23:42:56.81 ID:ttV+FyVW0









楓「本当は、武蔵は割れていないんでしょう?」


八幡「ーーーっ」






一瞬、頭の中が真っ白になる。


思わず、目を見開くのが自分でも分かった。
動かそうとしていた足は止まり、さっきまで熱を帯びていた思考が、すっと冷めていくのを感じる。

……マジか。



八幡「…………それを俺に訊くってことは、もう気付いてるんですか」

楓「そうね。どちらかと言えば、思いつきに近いですけれど」



ふふ、っと。楽しそうに笑っているのが分かった。……敵わねぇな。
去ろうとしていた足を戻し、座り直す。

依然背中は向けたままだが、話す分には困らない。



八幡「……いつから、俺が一枚噛んでるって気付いたんですか?」

楓「そうね。思い至ったのはそれこそ莉嘉ちゃんと会う直前だったけど、実は違和感はかなり前から感じてたんです」



違和感、とな。それもかなり前からときたか。



八幡「後学のために聞いても?」

楓「ええ。もちろん」



顔は見えないが、どこか楽しげな雰囲気を声音から感じ取る。





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