八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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372: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/07(月) 23:41:45.48 ID:ttV+FyVW0



楓「最初は男湯の暖簾がかかっていたんですけど、間違えたのか仲居さんが入れ替えてたんです。まさか、既に比企谷くんが入っているなんてね」

八幡「そ、それは不運でしたねー(棒)」



笑って流す楓さんだが、俺にはそんな余裕は毛頭ない。ちょっと、お願いですからあまり近くに来ないでくれます!?

あまりの展開に頭がおかしくなりそうだ。これが世に言うラッキースケベなの? トラブって何パーセントなの?
っていうか、これどうやって出たら良いんだ。できれば先に出てってほしい。見ないから。……見ないって。


そしてまたやってくる沈黙。だがたまに鼻歌が聴こえてくるし、やっぱこの人余裕だ……

もしかして俺は男として見られてないんじゃないかと不安になり始めた頃、不意に楓さんが話し始めた。



楓「……比企谷くん」

八幡「は、はい?」

楓「比企谷くんは、どのタイミングで莉嘉ちゃんだって気付いたのかしら」

八幡「へ?」



突然の問いに、一瞬何のことかと混乱する。



八幡「あ、ああ。捜査の話ですか。……それはやっぱり、欠片を見つけた時ですかね」

楓「莉嘉ちゃんと話をしに行った、その直前?」

八幡「そうなりますね」



背中を向けているため、楓さんの表情は分からない。
そして楓さんも、何故かそれ以降口を開かない。

……つーか、俺そろそろ限界なんだが。なんとか楓さんの方を見ないようにして、タオルで前を隠しつつ行けば……



八幡「すんません、俺は先に……」

楓「比企谷くん」



遮るような楓さんのその呼びかけ。

その次に投げかけられる言葉に、俺は、射抜かれるように足を止めることになった。





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