八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/07(月) 23:40:43.09 ID:ttV+FyVW0
*
かに、思われた。
だが事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、今現在俺は、事件に巻き込まれている。それも、超かなり弩級の。
身体が熱く、上手く思考がまとまらない。いや、身体が熱いのは別に異常でもなんでもなく……
そう。今俺は、温泉に入っている。入っているんだ!
更に言えば、露天風呂。
嵐も大分弱まってきているおかげで、夕方くらいには何とか屋根付きの露天風呂へは入れるようになった。なったから、折角だし夕飯前に入っちまおうと意気込んでルンルン気分でやってきたのが、それが間違いだった。
と、言うのも。
楓「ふ〜」
八幡「…………」
楓「良い湯加減ね、比企谷くん」
この人のおかげである。なにこのベタな展開ぃーー!!
遡ることは数分前。俺が鼻歌を歌いながら湯に浸かっていた時のことだ。
なにやら脱衣場の方から物音が聞こえ、掃除のおばちゃんとかかなーなんて呑気に考えていたら、現れてたのは想像の斜め遥か上空。タオル一枚で登場した高垣楓さんその人である。い、一応言っておくが、何も見ちゃいないからな! 残念ながら!
瞬時に俺は背中を向け、何故か俺が悲鳴をちょっとあげるという謎のシチュエーションだったのだが、さすがは楓さん。折角だからと湯に浸かり始めてしまった。その胆力なんなの……
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