八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/07(月) 23:38:38.65 ID:ttV+FyVW0
文香「これで、事件は解決……ですね」
まるで良いものを見届けたかのように、満足げに微笑む鷺沢さん。やっぱりこの人が一番楽しんでんな。
凛「でも良かったね」
八幡「ん?」
凛「誰も、悪い人はいなかったんだからさ」
凛のその何気なく言った台詞に、今度は俺が目を丸くしてしまった。
そして、その後思わず吹き出す。
凛「な、なんで笑うの?」
八幡「いーや、なんでもねぇよ」
悪い人はいなかった、ね。確かにそうだ。
いたのは、ただ隠し事をしていた子供が一人。酒を盗ろうなんて奴は、いなかった。
こいつは、本当に最後まで誰も疑わなかったな。変な奴。
凛「……なんか、すっごい失礼なこと考えてない?」
さて、なんのことやら。
こうして、事件は幕を閉じた。
蓋を開けてみれば、真実は単純。誰も盗みをしようなんて奴のいない、ただのちょっとした一騒動。
その後莉嘉と高垣探偵団で、他のみんなに謝りに行ったが、当然ながら怒る奴なんているわけもなく。
お酒を楽しみにしていた早苗さんも兵藤さんも、ただ、笑って許すのだった。
やっぱこの面子じゃ、事件なんて早々起きないらしい。
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