八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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367: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/07(月) 23:35:10.55 ID:ttV+FyVW0



ヒソヒソ会話を交わす助手と安楽椅子探偵。ここまで言えば気付きそうなもんだがな。



楓「比企谷くんは、もう察しがついているんじゃないかしら」



にこっと、期待の眼差しを向けてくる楓さん。
いやー俺ただの語り部なんだけどなー……



八幡「……見つからないんじゃなくて、もう”無い”ってことですか」



俺の言葉で、二人も合点がいったのかハッとなる。



楓「そう。つまり剣聖武蔵をーー”割ってしまった”。これが真実じゃないかしら」

莉嘉「…………」



いつの間にか、莉嘉は言葉をつぐんでいる。
ジッと、楓さんをただ見つめたままだ。



楓「夕食会場から持ち出した後……最初はさっき言った通りイタズラだったのかしら? そこは分からないけれど、ただその途中で何らかのトラブルにより、割ってしまった」

莉嘉「…………」

楓「処理は自分でやったか仲居さんに頼んだか……恐らく後者かしらね。早苗さんたちの件もあるし、黙っていて貰えるよう頼むのも不可能じゃないでしょう」

莉嘉「…………」

楓「これならいくら探してもお酒が見つからない理由になりますし、特におかしい所は…」

莉嘉「……でも、やっぱり証拠は無いよね」



やっと、莉嘉は口を開いた。
その目は、未だ退く様子はない。



莉嘉「その推理なら、別にアタシじゃなくても通用するよね? 他のみんなが説明したことも嘘だったかもしんないじゃん」

楓「……ええ。確かにその通り」

莉嘉「だったら……!」

楓「けどそれでも、莉嘉ちゃんじゃないかと思う理由があったんです」





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