八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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35: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/07(火) 01:02:15.21 ID:J34r1N8z0



八幡「ああ。この間の番組」

凛「ふーん。この間の…………え」

八幡「録画しといたからな。折角だから見返してた」



テレビ画面の向こうには、候補生たちの色んな質問に困惑しながらも頑張って返答する凛の姿。その下手をすれば候補生たちよりも必死な姿は、見ていて何とも和む。可愛い。



八幡「また候補生の奴らも中々エグい質問するよな。ライラとか無自覚なのが何とも…」

凛「ちょ、ちょっとプロデューサー。もうやめない? 一回実際に見てるんだから、また見返さなくてもいいでしょ?」

八幡「いやでも、この後に振られる『同じ事務所のアイドルのモノマネ』が…」

凛「い、いいから! もう見なくていいから!」



顔を真っ赤にしてリモコンを奪い取る凛。

結局、続きは見られずDVDも没収されてしまった。ちぇー、蘭子のモノマネ結構良かったと思ったけどなー。赤面してるとこが面白可愛くて。

こりゃ、俺が今まで出演してる番組全部録画してDVDに焼いてるって知ったら、めちゃくちゃ怒りそうだな。大原部長ばりに家まで乗り込んでくるかもしれん。



とぼとぼと休憩スペースを後にして、仕方なく事務所外の自販機へと向かう。
こういう時はMAXコーヒーでも飲んで癒されよう。……けど今考えたら事務所の中であれ流すって結構鬼畜だな。反省反省。


そんな事を考えながら階段を下り、自販機へと目を向けた所で一人の人物を捉えた。

うげっ、あの人は……






常務「…………」






相変わらず険しい表情の常務と、ばっちりと目が合う。
その手にはブラック缶コーヒー。イメージ通り過ぎるだろ。





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