八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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34: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/07(火) 01:00:50.60 ID:J34r1N8z0










あれから数日。何とか出演権を勝ち取ったライラは、無事に番組へ出演する事が出来た。


対談型の、候補生が現役アイドルに話を聞いたり、一緒に歌って踊ってみたりするありがちなバラエティ番組。当初とは違う候補生側の出演ではあったが、それでも、彼女は嬉しそうにしていた。

お家賃もちゃんと払えたようで、俺としても何よりだ。



八幡「よっこらせっと」



誰もいない休憩スペース。備え付けのテレビを点け、DVDプレーヤーへディスクを入れ、ソファへとどかっと座る。こんだけ堂々と使ってりゃ誰も寄り付かんだろ。何もしなくても寄り付かんけど。



八幡「…………」



これからも、きっとあいつは、ライラは苦労するんだろうな。


今回俺がやった事は、所詮はただの繋ぎでしかない。次の仕事が成功出来なければアイドルを辞める、そんな事情を抱えた彼女を、何とか番組へ出演させて一時的に繋ぎ止めただけ。
番組へ出演した事でこれからチャンスは来やすくなるかもしれないが、それでも現状がさほど変わっていないのは事実。

だからこれからも、ライラは頑張り続けなければならない。


アイドルを、続けるため。



八幡「…………」

凛「あれ。プロデューサー、何見てるの?」



ふと、偶然通りかかったのか、後ろから凛の声が投げかけられる。





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