八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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347: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/07(月) 23:09:35.21 ID:ttV+FyVW0



八幡「か、楓さん。ちょっと、顔が近いというか…」

楓「それはそうです。……近づけているんですから(イケボ)」



ひぃぃいいいいい!!!

な、なんだこれは! 妖艶な笑み、息遣いが分かりそうな程の距離、そして再び漂ってくる形容し難い良い香り……ど、ドキドキが止まらないよぉ! もしかして恋ですか? 八幡は動揺しt…



凛「す、ストーっプ! 終わり! もう5分経ったでしょ? 経ったよね!?」

女将「いえ、まだ2…」

凛「経った! 経ったって!」



珍しく張り上げるような凛の声で我に帰り、遮られてない方から慌てて抜け出す。た、助かった。あれ以上あの空間にいたら、危なく青春ラブコメが始まる所だった……始まっても一方通行で即終了するだろうけど。



女将「さて、実際にやられてみてどうでしたか? 解説の比企谷さん」

八幡「え? え、ええ、そうですね……」



よれよれの疲労困憊になりながら、なんとか解説席に戻る。ダメージでか過ぎ……



八幡「……とりあえず楓さんに訊きたいんですが、一体どういう意図であの行動を?」

楓「えーっと、以前何かで見たんですが、男性はギャップ萌え、というものに弱いと聞きまして」



思い出すように説明を始める楓さん。ギャップ萌え……まぁ間違ってはいないが、誰か入れ知恵でもしたんじゃないかと勘繰ってしまうな。



楓「お恥ずかしい話ですが、私は普段あまり真面目とかクールな印象を持たれる事が少なく、どうしようもない人扱いされることが多いようで……何かカッコいい事をすれば、ギャップ萌え? になるかと思ったんです」

八幡「……それはただ単にカッコいいと思われるだけなのでは」



そして恥ずかしいと言う割にはなんだか嬉しそうなんだが、まぁそこは置いておく事にする。



八幡「正直主旨とはちょっと違いますが……かなりのアピール力だったことは認めます」



というか結構な破壊力である。正直まだ心臓が痛いし、もうやめて頂きたい。これで面白がって色んな人にやり始めたら被害者が続出するのが目に見えて想像できる。罪な女だ。





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