八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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266: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/02/14(火) 01:47:01.87 ID:VNrjHIkh0



やべぇ、こういう時って何て返したら正解なんだ……

しかし俺が困っていると、菜々さんの視線がやや下に向いている事に気付く。これはもしかしなくても…



菜々「わー! それ、総武高校の制服ですよね!」

八幡「え、ええ」



やはりというか、予想通り俺の格好を見ていた。



菜々「そっかぁ、比企谷くんは総武校の生徒でしたもんね。女子の制服は奈緒ちゃんがたまに着てくるけど、男子の制服は久しぶりに見たなぁ…」



まじまじと見てくる菜々さん。なんだか酷くこそばゆい。
……しかし、久しぶりとな。



八幡「あ、安部さん?」

菜々「可愛いデザインですよね〜。懐かしいなぁ……」

八幡「安部さーん…」

菜々「……ハッ!?」



と、ようやく我に返る菜々さんじゅうななさい。ちょっと遅過ぎる気もする。いや婚期がとかじゃなく。



菜々「あ、あーいやー違うんですよ? 懐かしいっていうのは、その、昔よく知ってたとかそういうんじゃなくてですね、ま、前々から、知ってたという意味で、と、とととにかく違いますからね!?」



言うや否や、ぴゅーっとあっという間に去って行ってしまった。
なんとも心配になる。あれで隠せてると……いや、皆まで言うまい。あれも魅力の一つ。



ちひろ「世の中には、知らなくても良い事がありますからね……」

八幡「このタイミングでその台詞は悪意を感じますよ」



まぁ、言ってる事には概ね同意だが。



ちひろ「それじゃあ、私もそろそろ仕事に戻ります。比企谷くんはゆっくりしていってくださいね」

八幡「ええ」

ちひろ「あ。あと知っているとは思いますけど、凛ちゃんは遅くまでレッスンなので直帰するそうですよ」

八幡「…………」



知ってると思うなら何故わざわざ言うんですかね。

悪戯っぽい笑顔を残し、敏腕事務員はデスクへと戻っていった。





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