八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2016/06/07(火) 00:50:45.31 ID:J34r1N8z0
甘え、と彼は言っていた。
確かに甘いんだろうな。社長の言うように、仕事がほしいのは皆一緒だ。続けられないからアイドルを辞めるというのは、何も不自然な事ではない。競争率の高いこの業界では尚更の事。
もしも俺がライラという少女と知り合わなければ、きっと気にも留めなかっただろうし、情が移ったんだろうと言われれば、何も否定できない。
だからきっと、常務の言う事は正しい。
だから。
だから俺は、このまま見過ごせば良いんだろうか。
八幡「…………」
ふと、隣に誰かが座る気配を感じる。
座った拍子に少しだけ舞う長い髪から、ふわりと花の香りがした。
凛「それで?」
彼女は、俺の担当アイドル、渋谷凛は、
凛「プロデューサーは、どうしたいの?」
俺の目を真っ直ぐに見て、問いかける。
八幡「……一応、策、みたいなものはある」
凛「あるんだ。……まぁ、どうせいつもみたいな感じなんだろうけど」
八幡「否定できんな」
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