八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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171: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/08/18(木) 01:46:56.58 ID:+yIuGarD0



八幡「早苗さんと兵藤さんだって、お酒好きとはいえ独り占めしようなんて思う人たちじゃない。疑うだけの動機が無いんです」

楓「なるほど……」

八幡「…………」

楓「…………」

八幡「……いやでも、早苗さんならもしかしたら…」

楓「そこは信じてあげて比企谷くん」



まぁ、一応あの人元婦警だからな。普段の行いのせいで忘れそうになるけど。

……けど、それを抜きにしたってあの人はそんな事は絶対しないだろうな。



八幡「何にせよ、もし持ち去った奴がいたとして、それが悪意によるものだとは思い辛いですね」

楓「不可抗力によるもの、という可能性ね」



本人に意志は無くとも、“持ち去らなくてはならない”理由が出来た。そう考えれば、いくつか考えは思い浮かんでくる。



楓「……少し、何となくだけど、見えてきたような気がするわ」



いつになくシリアスな表情を作る楓さん。
その横顔が無性に様になっていて、俺は思わず笑ってしまった。



八幡「本当に、どこぞの探偵みたいですよ」



俺の戯言に、楓さんは目を丸くした後、薄らと微笑む。



楓「あら。今の私は探偵ですよ、語り部さん」

八幡「また、素敵な言い回しで…」

楓「私たちは高垣探偵団」

八幡「急に児童書感が……」



その後もしらみ潰しに探しはしたものの、剣聖武蔵は見つからなかった。
凛と鷺沢さんに期待はするが、望みは薄い。

午後の部に何とか期待しよう。



……しかし、なんでだろうな。

事件も、やってる捜査も子供じみたものなのに。
不思議と、ちょっとだけ楽しいのだから、本当に困る。



……池袋に探偵バッジでも作ってくれるよう頼もうかしら。








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