八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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17: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/07(火) 00:34:44.78 ID:J34r1N8z0



ライラ「……でももしかしたら、アイドルじゃなくなるかもしれないですねー」

八幡「は?」



アイドルじゃ、なくなる?

一体どういう意味かとライラの方を見てみれば、その表情は先程よりも少しばかり暗い……ような気がする。



ライラ「ライラさん、お金に困ってるでございますよ。今はアパート暮らしで……それは幸せでございますけど、難しいです」

八幡「……さっき、あまり活動できてないって言ってたな」

ライラ「はい。レッスンは楽しいですけど、アルバイトもあるので大変でございますです」



アイドル業とバイトの両立。

それはまだあまり売れてないアイドルにしてみれば、酷く切実な問題であった。仕事を貰えないんじゃ他にバイトでもしないと生活できない。だが、それだけキツいスケジュールじゃ身が保たない。学校にも通わないといけないし、外国から日本に来てそんな酷な生活じゃ確かに堪える。

こんな飄々としてはいるが、心労は半端じゃないだろう。



八幡「それじゃあ……アイドル、辞めるつもりなのか?」



恐る恐る聞いてみる。先程の言い回しじゃあ、続けるのが困難なように聴こえたからな。

しかし、ライラの返答は思いの外希望に満ちていた。



ライラ「できれば、続けたいでございます。アイドルは、楽しくて、幸せでございますから」



その顔は、先程よりも少しばかり明るい……ように思えた。





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