八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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13: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/07(火) 00:28:41.09 ID:J34r1N8z0



とある公園のベンチ。


派出所でお巡りさんに必死こいて説明して、会社に電話してやっと分かって貰えて、なんとか解放されたのがついさっき。

近くにあったこの場所で、俺は見事に項垂れていた。
それも、見ず知らずの人間に吐露する程に。



「プロデューサーというお仕事も、簡単には行かないものでございますねー」

八幡「本当にな……」



手に持っているアイスを一口齧る。
あぁ…甘い……

この真ん中でパキッと割って二本になるアイス、久しぶりに食ったな。このチープな味が懐かしくてなんとも美味い。

このアイスは隣に座る少女から分けて貰ったもので、もう一本はその少女が食べている。


美味しそうに顔を綻ばせている少女。
褐色の肌に奇麗な金髪がよく映える。瞳を見てみれば、深い海を想像させるかのように青く澄んでいる。

日の光に照らされた少女の姿は、幼さを垣間見せながらも、どこか神秘的な美しさを感じさせた。



八幡「…………」

「美味しいでございますねー」

八幡「…………なぁ」

「なんでございますですか?」

八幡「……………………どなたでございますか?」





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