八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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106: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/13(月) 01:02:56.73 ID:EZXQYtyb0



静かに、だがしっかりと、焦りの色を浮かべている。
下手をすれば、彼女がこんなに感情を露にしているのを見るのは初めてかもしれない。それで良いのか現役アイドル。



早苗「ホントよホント! ほら!」

楓「確かに空ですね……この中に入っていたんですか?」

早苗「ええ。確かに中……に…………?」



記憶を辿るように思い出していた早苗さんは、そこではたと気づく。そして、そのまま視線はゆっくりと俺へ。あ、これまずいやつだ。



早苗「……比企谷くん! 確か、最後に持ってたのあなただったわよね!?」

八幡「最後に箱にしまったのは俺ですけど…」

早苗「その時本当はどこか別の所に置いたんじゃないの!? どうなの!?」

八幡「あがががががががが」



強引に掴まれ、がっくんがっくんと肩を揺すられる。いやちょっと落ちついて痛い痛い痛い!



八幡「ちゃ、ちゃんと箱に入れましたよ。見てなかったんすか?」

早苗「あんな暗い中で見えるわけないでしょ!」

楓「まぁあぁ。とりあえず、部屋の中を探してみましょうか」



楓さんが早苗さんを宥め、仕方なく部屋の中でのお酒捜索が始まる。と言ってもただの広い和室だからな。探せる所など殆ど無い。5分とかからず終えてしまった。



早苗「やっぱり無いわねー」

凛「仲居さんが持ってったとか?」

文香「待っている間、他の方が入ってくる事は無かったので、それはないかと……」



鷺沢さんの証言通りならば、俺たちが部屋を出てからは誰もここへ立ち寄ってはいない。つまり誰かが持ち出す事は不可能という事だ。……いや、





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