127:名無しNIPPER[saga]
2017/01/01(日) 05:38:25.83 ID:1sW5eCJ/0
その日、イ級は鎮守府付近を単独巡回しながら考えていた。
「どうして自分は弱いのだろう」
「どうして自分の速度は他の同胞より劣っているのだろう」
「イ級の監督役である上位艦は経験を積めば強くなれると言っていた」
「その為の単独巡回だと」
「単独で艦娘と戦闘し」
「生還出来れば」
「その経験が糧になると」
「けれど」
「自分は艦娘と遭遇する機会に恵まれていない」
「もしかしたら」
「このままずっと」
「弱いままなりではないだろうか」
「成果を上げられないままなのではないだろうか」
「不安だ」
「不安、疑問、停滞、疑問、不安、疑問、停滞、疑問……」
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