265:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:26:39.94 ID:znhwGlXXo
「お、 お前! それは! 今のは、なんだ!」
ドラマツルギーは、座り込んだまま叫ぶ。信じられない、と言った感じだ。
「吸血鬼が吸血鬼に血を吸われると、存在ごと吸い取られるんですよね。キスショットが言ってました。
まあ、キスショットはあなたにされないように気を付けろ、とアドバイスをくれたんですけどね」
「っ! つまり、ハートアンダーブレードの案ではなく! お前が企み、実行したというのか!」
「ええ、まあ」
「お前、人間に戻りたかったのではないのか!?」
ドラマツルギーが、叫ぶ。
「吸血鬼などやめて人間に戻りたかったのではないのか! それが血を吸うなどと!
何のためらいもなく他人を食おうとするなどと!」
「……だから、言ってるじゃないですか。人間に戻りたいんじゃなくて、ぼくはまだ人間なんですよ」
「は?」
「人間だから、使えるものは吸血鬼の力だろうが何だろうが使います。生きるために精一杯のことを
します。殺されそうになったら、なりふり構わず戦います」
後半は適当なことを言ったけど、まあ、だいたいそんな感じだった。
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