121:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 17:15:42.67 ID:I+fdqcufo
「まあ、それは儂にとっては都合のよいことよ。何故じゃかわかるか?」
キスショットは、勿体つけるように間を置いて、高慢な口調で言う。
凄惨な笑みもつけて、意地の悪そうに嗤う。
…………………………前言撤回。やっぱりぼくを利用する気はありありのようだ。
「うぬには、やってもらわなければならぬことがあるからじゃ」
「やってもらわなければならないこと?」
「そうじゃ。うぬ一人の血では、ここまでしか身体を回復できんかった――今の儂は、フル
・ ・ ・
パワーからは程遠い。じゃからこの先は、うぬに動いてもらわぬといかん」
「この先……」
「然り。先の先まで読んで行動する。それがこの儂、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードじゃからの」
どやあ、と擬音が聞こえてきそうなほどの表情を浮かべる。
……つっこまない、つっこまないぞ。もう。
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