モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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78: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:12:32.55 ID:glNSs2qCo

「私は……まだ、みんなと一緒に居たい。

私の、好きなこの場所を……リセットするなんて、見過ごせない、です」

 誰かのための願いでもない。
 逃げ場としての望みでもない。

 紛れもないアーニャ自身の願いは、アーニャ自身のためのものだった。

『俺に……『黄昏(おわり)』など存在しない』

 そして今、必死に戦い続ける男の言葉が伝わってくる。
 その男の願いと共に、アーニャの中に入ってきた。

『あの人の……娘を、託されたと始めたことだ。

だが……それでも、それを叶えたいという心は、紛うことなく俺の願いだ。

俺は、アナスタシアを、あの手のかかる子供を、最後まで、導いてやる!』

 すでに、願いは想い人のしがらみから離れ、彼自身の鼓動と一体になっていた。
 それを理解し、アーニャはゆっくりとベンチから立ち上がる。



『もう……大丈夫?』



 すぐ後ろから聞こえる声。
 アーニャは振り返らずに、前だけ見据えて答えた。

「ダー……私は、もう、大丈夫。

じゃあ、いってきます」

 目指す場所は既に知っている。
 これは願いを貫き通す戦いだ。
 だからこそヒーローでも他の誰でもない、アーニャ自身が決着を付けなければならない。



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