モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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74: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:08:55.39 ID:glNSs2qCo

「ありがとう……――ちゃん」

「なんでいっつもやられっぱなしなのよ……ガツンと行きなさいガツンと!」

 虐められていた少女は、しゃくりを上げながらも礼を言う。
 この二人は普段から仲が良く、友達同士なのだろう。

「その……――ちゃんは、どうしていつも助けてくれるの?」

 そんな気の弱い少女は、ふとそんな疑問をぶつける。
 実際、なんどもこの少女は虐められているようで、そのたびに助け出されているらしい。
 だからこそ、そんな気の弱い自分に対して、どうしていつも助けてくれるのか疑問に思ったのだろう。

 何か見返りを与えているわけでもない。代わりに何かしてあげているわけでもない。
 このいじめられっ子の少女にとって、不等号の関係なのだ。

 だからこそ、いつも飽きもせずに助け出してくれるこの少女の理由を今尋ねたのだ。

「……?そんなの、友達だからに決まってるじゃない」

「と、友達?だって……そんなことだけで……私は、なんにも――ちゃんにしてあげられてないのに」

 それはいじめられっ子には理解できなかった。
 見返りのない関係は、ひどく不可解に映るのものだ。
 何一つ、助けてくれた少女に対して返せていないいじめられっ子は、そんな一方的な関係にひどく不安になる。

「はぁ……。別に何かを求めてアンタといるんじゃないわよ。馬鹿にしないで……」

「でも……私も、――ちゃんの役に立てないかって……」

「気にしなくていいわよ。友達なんだから……そうね」

 気の強い少女は、手に持ったステッキをまるで正義のヒロインのように振りかざした。

「アンタといるのが、私は楽しいのよ。私と友達に、仲良くしてくれているだけで、私がアンタを守る理由になるんだから!

あたりまえのこと。友達といるのが楽しいから、友達を守ったのよ。納得した?」



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