モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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57: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 19:50:45.64 ID:glNSs2qCo

「数が足りないのなら、力を上げればいい。

力を上げて足りないなら、その数を増やせばいい。

ワタシは、何度でも繰り返せる!ワタシはこれを繰り返して、最後にはアナタを超える!」

 その結晶杭は一つの形を象る。
 形は周囲に存在する樹海の大木。先ほどの竜尾が樹氷のようだと形容されたが、まさしくこれは樹氷である。

 その先端は鋭利であり、隊長が足場にしている極大の結晶槍より巨大。
 数は12.時計の数字を位置するように並んでいる。

「вникатьй(貫け)!!!」

 射線上には当然アナスタシアも含まれている。
 それでも、何度でも復活できるアナスタシアには関係のないことだ。
 隊長をそれによって殺せるのならば、一度死ぬ痛みなど構わない。

 極太の樹氷はアナスタシアの合図によって円の中心、すなわち隊長に向け一直線に射出される。
 受ければ身体に空くなどという生易しいものではない。
 体組織は余すところなく吹き飛び原形さえ残らないだろう。

「繰り返す、か。

だがこの程度では、何度繰り返そうが無駄だ!」

 だが隊長は、そんな脅威歯牙にもかけない。
 片手を小さく掲げ、空気を握りつける。

 たったそれだけで超能力は行使され、迫り来ていた12の樹氷は同時に握りつぶされた様に破裂した。

「なら……さらに、より多く、より強い……」

 防がれることなど想定内、アナスタシアは新たな弾丸を生成しようとする。
 形作るイメージは、さらに大きく、強大な怪物さえも殺しうる一撃を与えられる物体。
 その発想の中で、武器や爆弾といったような現代兵器が上がらないのはある意味このアナスタシアのあり方を表していたが。



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