モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆lhyaSqoHV6
[sagasage]
2018/11/08(木) 06:27:29.54 ID:LkNOvbtJ0
クォーツ『っ! まずい! 一旦身を隠せ!』
むつみ「えっ!?」
ドラゴンと戦う覚悟を決めたむつみは今にも飛び掛からんとしていたが、突然のクォーツの言葉に気勢を殺がれる。
何事かと攻撃を取りやめ様子を伺うと、ドラゴンの口元のあたりが陽炎のように揺らめいているのが見て取れた。
むつみ「(相手は炎のドラゴン……ということは……まさか)」
むつみが逡巡していると、ドラゴンがやおら口を開きつつ大きく息を吸い込むような動作を見せた。
クォーツ『早く隠れろ!!』
クォーツの怒声に慌てて隠れ場所を探す。
だがその直後──むつみが危惧した通りだったが──灼熱の火炎がドラゴンから放たれた。
むつみ「あっ! あつっ!! これじゃ、近寄れないです!!」
既の所で部屋の中央に立っていた柱の裏に逃げ込むが、凄まじい熱量に挟まれ、身動きもままならない。
攻撃するにせよ逃げるにせよ、敵の眼前に姿を晒すことは不可能だ。
クォーツ『落ち着け、敵の火炎とて無制限に吐き続けられるわけではない』
クォーツ『途切れたところを反撃だ』
クォーツの言葉通り、数秒後に炎が弱まり、止んだ。
むつみはすぐさま柱から飛び出すと、ドラゴンの足を斬りつけるが──。
むつみ「か……硬い……っ!」
ワニ革を何十倍にも分厚くしたような表皮の上に、さらに硬度のある鱗が備わっている。
刃は受け流されてしまい、何度も切りつけるが傷を付けることすらままならない。
ドラゴンの方は全く動じることなく、むつみを矮小な存在と認めると、目線だけを動かし睨みつける。
そして、思い切り腕を振り上げると、力任せに叩きつけた。
大ぶりな動作のため避けるのは容易だが、その衝撃は地下空間を大きく揺らし、コンクリート製の床から小部屋全体に亀裂が走った。
むつみ「どうしましょう……攻撃が効かないです」
むつみは再度の火炎放射に備えいったん距離を取るとクォーツに相談する。
むつみ「セクシーカモフラージュの武器なら、効果はありますかね?」
クォーツ『いや……先ほどのお前の斬撃の威力と、あれの防御力とを分析したが──』
クォーツ『仮にセクシーカモフラージュの武装を用いても、あれに有効打を与えることは困難だろう』
むつみ「そんな……じゃあ、一体どうすれば!」
クォーツ『(むつみの実力からすると……現状では奴の相手は荷が重いか)』
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