モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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502: ◆lhyaSqoHV6[sagasage]
2018/11/08(木) 06:14:14.60 ID:LkNOvbtJ0

むつみ「……なんですか? この雰囲気」

通路に足を踏み入れた途端、むつみは異様な空気を感じ取った。

クォーツ『ほう、お前にも感じられるか』

むつみ「はい……なんていうか……」

むつみ「今までより薄暗いのはそうなんですけど……居るだけで不安になってくるっていうか……」

クォーツ『つまり、この場所が地表とは異質の空間であるということだ』

むつみ「異質……」

言葉で言い表すことが出来なかったが、むつみは肌に纏わりつくような不快感を感じていた。
カースが出現する際にも気分が悪くなることが多いが、それともまた違った感覚だ。



クォーツ『……やはり、この下層部に来てから、周囲の空間値変動が頻発するようになった』

クォーツ『しかも、振れ幅がかなり大きいな』

むつみ「え?」

むつみが言い知れない不快感を不安に感じていると、クォーツも若干険しい声色で何やら呟く。


クォーツ『恐らく、エセリアルベルトを遮る形でこのネオトーキョーという都市が形成されていることが原因だろう』

むつみ「エセ……なんですか?」

クォーツ『惑星を巡る種々のエネルギーの循環路だ』

クォーツ『地球においては、地脈や龍脈と呼ばれているな』

思わず聞き返すと、クォーツからは宇宙的見地で考察された宇宙用語が飛び出す。
むつみは慣れたものだと聞き流すと歩みを進めるが──。

クォーツ『物質世界の混沌が具象化された都市、ネオトーキョー……』

クォーツ『その中にあって、なお混濁を深める地下空間……か』

クォーツ『まったく……怖気が立つな』

むつみ「……クォーツ?」

むつみはクォーツの独り言に対し、心配そうに声を掛ける。
いつものように勝手に感じた疑問に自己完結しているのかと思いきや、
吐き捨てるかのような、不快感を滲ませた声質が気を引いたのだ。

これまで、クォーツがいわゆる"感情"のようなものを見せたことは無かった。


クォーツ『……いいかむつみよ、私の指示する道を外れるなよ』

しかし、当のクォーツは何事も無いかのように振る舞う。

クォーツ『さもなくば、時空の歪みに嵌って二度と戻れなくなるやもしれん』

むつみ「ええ!? そんな!」

むつみ「道案内、しっかりお願いしますよ!」

むつみも、その後の発言に気を取られ、追及はしないのだった。


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