モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:38:02.06 ID:glNSs2qCo
加えて、アナスタシアの心を壊したことにしても、彼女のためを思って行った苦肉の策である。
隊長がアナスタシアを壊していなければ、戦士としての彼女は存在せず、今ごろ能力者のサンプルとして薬品漬けで保管されているような状況だったのだ。
だがそれでも、隊長は自らの行いに対して正当性は主張しない。
「俺とて、俺の目的のために行動しただけだ。
その結果でお前に憎まれようと、それは必然。
憎め呪え恨むがいいさ。俺は今とて、俺のためにしか行動していない」
彼自身、自らの行いが妥当だとも思ってはいないし、許されるとも、許してほしいとも思っていない。
常に数多の敵意と畏怖にさらされてきた隊長にとって、今更それが一つ増えたところでどうということはないのだ。
彼にとっての問題とは、自らの行動が自らの目的と合致しているかだけである
「Нет(いや)……ワタシも、理解はしています。
あなたがワタシの故郷を焼いたことも、それはアナタの本意でなかったことは理解しているの。
ワタシの信念を壊してまで行った子犬殺しも、ワタシのために行ったことだというのは知っています」
そう。考える時間はアナスタシアにはあった。
アーニャという殻に籠り、内人格として外の世界を俯瞰してきた彼女には、肉体を動かすことはできない代わりに思考し続けたのだ。
目の前の男の目的の意図を、行動の理由を考えてきた。
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