モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:32:55.01 ID:glNSs2qCo
「ん……わかったよ。そう言ってくれるなら、心強いなー。
ま、シューコさんに任せて待っといてよ。さくっと、帰ってくるからさ」
周子は少し視線の下にある美玲の頭に手を乗せる。
子供をあやすように動かすその手は、誰の心を落ち着けていたのかは定かではない。
だが、美玲は周子の前で言ったことを含めて、少し恥ずかしそうな顔をして周子を見上げた。
そしてひとしきり美玲を撫でて、美玲が恥ずかしさで唸り始めたあたりで周子は手を止める。
そのまま『プロダクション』を後にした二人は、背にプロダクションを向けながら目的地へと向かう。
「なぁ……周子はん。なんであんな約束しはったんどすか?」
「……約束って?」
「アーニャはんを連れて帰るっていうやつやわ。
だって……おそらくそれは無理やろう?」
先ほどのアーニャは、これまでのアーニャとは明らかに違っていた。
前にも述べたが、アーニャには封印するべき器がない。
ここでの器とは、二人は知らないが神が施した封印のことである。
その枷そのものが取り除かれている以上、『龍脈封印』で封じ込めるには他の憑代が必要となる。
「たぶん……封印したら、アーニャはんの中に封印するんじゃなくて、アーニャはん自体を封印せんとあかんやろう?
だから、連れて帰ることは不可能や。それは周子はんにだって……いや周子はんの方が、わかってるやろ?」
あくまでこれは紗枝の推察でしかない。
だが、『龍脈封印』という術を習得している紗枝自身、この推察がおおむね間違っているとも思えなかった。
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