モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/10/18(火) 02:40:40.70 ID:nZ3oq+wSo
奈緒の足を縛り付け、ふくらはぎへと這い上がってくるのは彼女自身慣れ親しんだ黒い泥であった。
そしてふと周りをよく見れば、歩道全てが氾濫したように泥が充満している。
『ダレカキタ』
『ボクラノホカノダレカガココマデ来ルナンテハジメテダ』
『ナラワタシタチデ、カンゲイシナキャ。ヨカッタネ、ナオ。オトモダチガフエタヨ』
『『『ヨウコソ。カンゲイスルヨ。アラタナ同胞ヨ』』』
そしてこの場に響く、幾重にも重なった何百もの同じ言葉の斉唱。
メリーゴーラウンドやコーヒーカップ、バイキングやジェットコースター。
ありとあらゆる遊園地を構成する物質から奈緒は視線を感じる。
「ホント……まさに退廃の園ってわけか」
これらすべてを構成するのは、奈緒の泥に溶け込んだ百獣と同様、ウルティマの眷属であろう。
そのすべてが主であるウルティマを含め足を引っ張り合い、地獄に止め、地獄を成している。
この醜い足の引き合いによって成されたこの遊園地を退廃の園と言わずになんと形容できるだろうか。
『あたしと、なおおねえちゃんもずっとここでいっしょだよ。
なおおねえちゃんは、あたしをひとりにしないよね?
あたしはここから出られないんだから、おねえちゃんがあたしをみたしてくれるのでしょ?』
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