モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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313: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:23:10.73 ID:nZ3oq+wSo

「効率的なのは古来より挟み撃ちが常套。

それに、ネクロスは命令されれば止まらない機械と同じだから情に訴えても絶対に止まらない。他のヒーローを追い立てるのには実に打って付けよね」

 カーリーは身にまとった他者の流血を振りまきながら回し蹴りをエレベーターの扉へと打ち込む。
 吹き飛んだ扉の先にはゴンドラはなく低階層から上階層へと一直線につながる縦穴が覗かせていた。

「下が危険だと知っていれば上に逃げる。

煙は追い立てられるように空へと昇り、馬鹿は高いところが好き。

ええ、アタシも好きよ。安全圏内にいると勘違いした平和呆けの阿呆たちを追い立てるのは。

どうせ使う当てのない命、アタシのために輝かせて、死の間際の絶望を舌先に運んでちょうだい」

 カーリーはエレベーターの縦穴を垂直に飛び上がる。
 明らかに人間の脚力を超越した飛翔によって、カーリーの姿は穴の上のほうの暗闇へと消えた。

 そして後始末でもするかの如く、残った義手の掌の先から火炎放射器の銃口が露出。
 この階層に集められた屍山血河を焼き払ったのちに、義手たちはカーリーの後を追うようにエレベーターの穴へと消えていった。




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