モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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312: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:22:35.52 ID:nZ3oq+wSo

「できることなら、やはり凝っていきたいよねぇ。

ネクロスはこのまま一階ずつ上がりながら、その階層にいる人間を全部始末していきながら来て。

逆にアタシは上から下に行くから」

 何も言わず後ろをついてくるネクロスを振り返りながらカーリーは言う。
 そのスーツは既に赤黒く染め直されており、その肌さえも血に濡れていないところはない。
 ロビーでは巧妙に隠されていた両腕の義手は露出しており、血に濡れた指先が狂気を拡散している。

 そして本来は白を基調としたオフィスの廊下は鮮血の塗料で地獄に塗り替えられていた。
 先ほどまでカーリーが座していた温度を持つ丘は、すべてが新鮮な死体がいくつも折り重なることによって築かれた墓標である。
 丘から流れ出した流血と、骸を積み上げた肉袋の丘は文字通りの屍山血河。
 この同盟本部に突入してから10分足らずの間に地獄の一端が誕生していた。

「了解。確認しまスガ、生きていル人間を見ツケタ場合、殲滅でイイカ?」

「もちろん」

「全員カ?」

「例外なく、余さずに1階ずつ」

「命令を受理スる」

 ネクロスはそう答えると、ヘルメットの中で機械の音のような駆動音がする。
 そしてカーリーを振り返ることなくそのまま階段を上がっていった。



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