モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
1- 20
310: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:21:05.01 ID:nZ3oq+wSo


***


「なかなかに因果なものよねぇ。

『ウルティマ・イーター』に相対するのは究極生物の雛形で、くるみと対峙するのは同じ操り人形の犬。

まぁ王道を嫌うアタシとしては唾でも吹きかけて、もうちょっとドラマチックに台無しにしたい気分だけど」

 両腕義手の悪鬼は熱を持つ丘の上で足を組み、片手の指を動かしながら手持無沙汰につぶやく。
 その会話の矛先であるヘルメットを被った武骨な大男はどこに視線を向けるわけでもなく無言で静止している。

「所詮アタシは一人しかいないから、そこまで手を回せないのが惜しいわ……。

とりあえずこっちはこっちで仕事を楽しみながら取り組もうじゃない?ねぇ、ネクロス」

 ネクロスと呼ばれたヘルメットの大男は声がかかったのにもかかわらず、相も変わらず無言を貫く。
 その肌を一切露出させていない男であるネクロスは、視線さえもヘルメットに隠れ一切の生物性が感じられない。
 反応を示さないネクロスに対してカーリーは退屈そうに小さくため息をつく。

「はぁ……つまんねー。アタシとしてはもっと騎士兵団の連中とは仲良くしたいんだけどねぇ。

どうにも行動はソロだったり、組まされても今回みたいにまともにコミニュケーションとれる人間よこさないって……まったくアタシって信用されてないのかな?」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
558Res/632.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice