モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 18:18:49.90 ID:glNSs2qCo
「それでも、まだ力は弱い。向こうもこっちに対応できる力はないし、こっちとしてもあのウロボロスを倒す算段はないからさ、これは膠着だよ。
まいったねー」
負ける要素はなくとも、倒す手段がない以上どうしようもない。
やれやれと言わんばかりに周子は両手を肩上に上げる。
だが、その心はすでに決まっている。
「どうせ、昔の記憶で対策は知っているんでしょう?」
沙理奈はそんな周子を見透かし、問いかける
「うーんっと……まぁ紗枝ちゃんには、苦労をかけることになるけどね」
「えぇ!?うち……どすか?」
唐突に話を振られた紗枝は周子の方へと向き直る。
そもそも状況を飲み込めていなかったようで、二人の会話からは置き去りにされていたようである。
「そう。そもそも前にやった『龍脈封印』はウロボロスを封印するために作られた術と同じ系譜なんだよね。
つまり、紗枝ちゃんほどの腕があれば一時的にでもウロボロスを封印できるってこと。
とりあえず封印しちゃって、その後から何重にも封印をかければ十分だろうし」
先日港で、アーニャのウロボロスの力を封じ込めた『龍脈封印』。
それと同じ要領でウロボロスも封印できると周子は語る。
「……それくらいなら、うちにも出来そうやけども……。
ほんまに、大丈夫なんかぁ?」
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