モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:51:45.02 ID:vTRpaymho
これまではのらりくらりと受け流されてきた断りの言葉だが、今ここではっきりと述べる。
そもそもこれは上司とも相談した方がいい案件の可能性があるとも受付嬢は判断していることでもあり、これで素直に聞かないようならばこの連中を上にではなく、警備員と繋げることになるだろう。
「……そう、ですか」
はっきりと拒絶の言葉を投げかけられたスーツの女性は受付嬢から一歩、ゆっくりと下がる。
その表情は残念そうな、一般的に落胆の感情が見て取れるような表情が『張り付いている』。
そしてそのままゆっくりと、片手の黒手袋を引っ張り始め。
「……そこマデダ」
黒手袋が抜き取られる前に、これまで黙っていたヘルメットの男が静止の声をかけた。
スーツの女性は先ほどまでのにこやかな表情とは一変して、冷徹な眼光で男を横目にちらりと見る。
そして手にかけていた黒手袋から手を放し、再び笑顔で受付嬢に向き直った。
「承知しました。ではまた、しかるべき道筋でこちらをお尋ねしますね」
その言葉にも、表情にも何も違和感はない。
受付嬢も若干拍子抜けするほどに容易く引いた女性に若干呆けてしまった。
ほんの一瞬、大男とスーツの女性とのやり取りは一瞬であり、その冷徹な瞳を表層に表したのも一瞬だった。
故に、そう言った方面には素人であったただの受付嬢では気付くことができなかったのだ。
仮に、このやり取りを見ていたのが歴戦のヒーローであったのならば話はまた違っただろう。
そう、逆に受付嬢のような素人が見ていたことが幸いだったのだ。
それに気づいてしまっていたのならば、このロビーはコンマ1秒に満たない瞬間に赤色で埋め尽くされたであろうから。
「まぁ……後か先の話なんだけれど」
そう言って、同盟本部の巨大な入り口から外へと出る女性。
それに付いていく大男と少女であったが、少女は不思議そうな表情で一度だけ、ロビーの中を振り返った。
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