モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:50:49.24 ID:vTRpaymho
さすがにそんな目で見つめられれば受付嬢の方も困惑してしまう。
一般的に今のアイドルと言えば、ヒーローも兼任した『アイドルヒーロー』である。
一昔前のアイドルならば愛くるしい見た目だけでもなんとかなったかもしれないが、この少女は明らかに『ヒーロー』には向いていないことが素人の受付嬢にもわかった。
そしてそんなアイドルにさえ向かなそうな少女を猛プッシュする会社を余計に信用できないのは当然だろう。
「その……嫌がってませんかその子?」
「いやですねー。そんなことありませんよ。
これも演技ですよ。庇護欲が湧いてきませんか?」
受付嬢の質問に、躊躇なくそう答えるスーツの女性。
涙を目に溜め、明らかに自分の意志でここに来たわけではない少女。
先ほどからずっと黙っているが視線は動かさない厳つい男。
しかも、そもそもこの男顔をヘルメットのようなもので隠しており、このビルを出入りする人間は個性的な人が多いため気にはしてなかったが明らかにあやしい。
そして極めつけはこのスーツの女性。
見た目こそごく普通の女性用スーツで、インド系の人種だが微妙に怪しいところが多い。
話していても、いくら断っても、論点を逸らしこちらの意思を捻じ曲げつつ自分の要求を曲げようとしない詐欺師に似た口ぶり。
両手の黒手袋や、人柄を見せない瞳の奥など、怪しさを極限に薄めているこの女性が逆に怪しく見えてきてしまう。
受付嬢にとって似たような来訪者は過去にもあった。
その経験もあってか、この来訪者が『まとも』ではないと受付嬢は判断できる。
「どうです?こんな愛らしいアイドルを見ればぜひともわが社を……」
「申し訳ありませんが、本日はお帰りください。
しかるべき部署を通して、来訪のご予約をいただいてからまたお越しください」
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