モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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223: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:50:16.74 ID:vTRpaymho

 話の流れからどうやらこの長身のスーツの女性は新興のアイドルプロダクションの者らしい。
 女性の後ろには関係者であろうか、大柄の男と一部の覗いて全体的に小さな少女が付いている。
 察するに大柄の男の方はともかく、少女の方はごく普通の格好をしておりおそらく売り出す予定のアイドルなのだろう。
 しかしその少女は不安そうに落ち着きなく視界を移動させ、今にも泣きそうな顔をしており到底アイドル向きではないように見えた。

「そうは言われましてもねぇ……。

新興のプロダクションのようですので聞いたことのない会社ですし、アポイントメントも取ってないのですよね?

そもそも規則もありますし、さすがにそのような無理を言われましても承諾いたしかねます……」

 受付嬢の方も相当粘られているのか疲弊している様子が見れる。
 それでも、会社としての規則とこの仕事に従事する者の矜持としてこの無理は通させるわけにはいかなかった。

「担当の方にお繋ぎしてくださるだけでもいいですから。

……あ、ほらどうです?わが社が売り出すアイドルは?

とても愛くるしい女の子でしょう?」

「……ふぇ!?」

 唐突に背中を押され前にでる少女。
 強引に話を振られた少女は、その困惑からか瞳に涙を溜めはじめる。

「え……えーっと」



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