ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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560: ◆pIxjj4GI1s[saga]
2017/01/24(火) 20:16:31.98 ID:3YItZhv00

USA「・・・お爺ちゃん」

十三州「いやぁ、邪魔してすまんな。なかなかいい部屋じゃないか」

部屋の本棚には(小学生に理解可能なのか怪しい)本が多数、整頓されていた。

USA「まぁね、本や道具をそろえるのにはそれなりに苦労したよ」

十三州「お前はおねだりが上手いからなァ」

そういうと、祖父は帰っていった。

アメリカ(あたし、ひどい母親だわ)

アメリカ(よく考えたら、ディキシーを褒めたこと、一度もないかもしれない)

アメリカ(もっとちゃんと、あの子のこと見てあげなくちゃ・・・!)
  
  
母親がそう思っていた矢先の金曜日に、ディキシーは行方不明になったのだった。
祖父が彼にスパイクを買い与えようとしていた前日である。
ディキシーが家に帰らない理由が見つからなかった。

いくら素行の悪い少年とはいえ、小学生が夜まで帰ってこないのは異常事態である。
両親はもちろん、学校関係者や同級生の保護者、近隣の住民たちは懸命にディキシーを捜索した。
警察は誘拐の線も含めて捜査した。
それでもディキシーは一向に見つからなかった。

USA「母さん、気に病まないで。ディキシーのことだもの、どこかで遊んでるに違いないよ」

アメリカ「ええ、そうね、きっとそのはずよ」

アメリカ「でも、遊んでる途中で怪我でもしてたら?大変でしょ」

母親は息子に説明しながら、自身をなだめていた。
本当は、ディキシーがどこかで遊んでいるとは考えていなかった。
事故にあったか、悪い人間にかどわかされたか、ディキシーの意図しないことが起こっているのだと。
週末の買い物を楽しみにしていたディキシーが、その約束を放り出すとは考えられない。

アメリカ(ディキシー、どこにいるの?)

アメリカ(無事で帰ってきて!そしたらお母さん、あなたを抱き締めてあげるから!)
 


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