ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
1- 20
548: ◆pIxjj4GI1s[saga]
2017/01/19(木) 22:10:58.61 ID:AZeSaSLX0

130「まず、病院が大地立から地球立に変わった意味を説明しなきゃな。なぜだかわかるか?」

イストワール「さぁ・・・グレートブリテン卿とフランス卿の発案だと聞いたが」

130「その通り、彼らは当院の出身者だ。他の出身者と協力して、彼らがそう判断した」

130「初め、患者たちは『大地を駆け巡り、自己を顕示したい』と願っていた」

130「ここでの自己顕示というのは、基本的に他者への犠牲を強いるものだ」

130「それが次第に海の覆う限り、空の届く限りに範囲が広がっていった」

130「お前も気づいていると思うが・・・この病院はただ重篤な精神病患者を集めているわけじゃない」

130「皆が皆、ある種の天才。大いなる犠牲の上に王になる素質を持っている」

イストワール「・・・ああ」

イストワール「出身者の多くは、それぞれの道で一流とされる人間になっているな」

130「本当はもっとすごい存在になれたのさ、彼らは」

130「その才能を、最大多数の最大幸福のために毟り取るのが俺たちの仕事だ」

130「この世界の彼ら以外の住民と、彼らのうちで傷つく敗者を守るために、王を殺す」

130「彼らの野望を引き裂いて、彼らの人生を大きく狂わせる酷い仕事さ」

130「似たような者たちを、子供のうちに共住させて潰し合わせるんだ」

130「これまでは・・・特に大地立の頃は、それだけで十分だったんだ」

130「少年時代のグレートブリテン卿は、当時の『王』最有力候補として見なされていた」

130「そこで病院は、彼に対する反逆者としてアメリカ(13植民地)少年を投入した」

130「アメリカ少年は元々ただの非行少年だと見なされていたが―――違った」

130「彼は院内で頭角を現して、病院の予想を超えた反逆者として成長した」

130「グレートブリテン少年とアメリカ少年の闘争は、大勢の患者を巻き込んだ」

130「その経験を踏まえて、元患者たちは『病院側の意識の低さ』を訴えたんだ」

130「時代を経るごとに患者・王候補たちの凶暴さや残虐さは増してゆく」

130「大地を駆けるどころではない、地球を滅ぼしてしまうほどに、患者たちは進化しているのだと」

イストワール「じゃあ、地球を守るという意味で『地球立』に変えたと?」

イストワール「だとするとおかしいじゃないか、元患者は病院を恨むはずだ」

イストワール「どうしてそんな、さらに患者を束縛するようなことを提案するんだ?」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
782Res/603.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice