134:名無しNIPPER[saga]
2016/11/15(火) 21:23:42.07 ID:Z+7xsjyT0
目を覚ましてからのゆみは、ぐんぐんと元気になり、自力で歩けるまでに回復しました。
そして… やはり、自分の国に帰りたいということを口にするようになりました。
ゆみ「命を助けてもらったうえに、これ以上頼みごとをするのは気が引けるのだが…」
ゆみ「私を開放してもらえないだろうか。 国にいる部下や仲間たちが私のことを心配していると思う」
モモ「……」
モモは、ゆみが一人で動いたり目隠しをはずしたりできないように、彼女の手足を拘束していました。
モモ(開放して国に帰してしまったら、もう二度と私はこの人と話をすることはできないっすよね…)
モモ(何しろ私はうんこなんですから、会いに行っても追い返されるに決まってるっす)
モモ(こうなったら… この人の脚でも折ってしまおうっすかね…?)
モモ(そうして不具にしてしまえば、私は、一生この人のそばにいることができるっす…)スッ
目隠しをしてベッドに拘束されているゆみの前で、無言で立ち上がったモモは、そこにあったバールのような物を手にしました。
モモ(・・・これで、ひとおもいに、この人の脚を・・・)ギラッ
横たわるゆみの前で、バールを振り上げたモモ・・・・
ゆみ「… どうしたんだ、モモ? なぜ黙っている?」
モモ「…!」ハッ
ゆみの声で目が覚めたモモは、静かにバールをおろし、ハーハーと肩で息をしました。
モモ(な、何をしてるんっすか、私は… この人を傷つけようとするなんて…!)
モモ(・・・やっぱり、あきらめるしかないっす… 私は、この人を不幸にはしたくないっす…)
モモは、ゆみに気づかれないように一人涙を流しながら、ゆみを国に帰す決心をしました。
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