132:名無しNIPPER[saga]
2016/11/15(火) 21:21:01.79 ID:Z+7xsjyT0
それから、ゆみは目隠しをされたままですが、モモに色んな話をしてくれました。
彼女は一国の王妃でありながら、船で世界中のいろんな所を回っている冒険家なのでした。
北の海に浮かぶ野球場のように大きい氷の山のこと、ここよりもっと南の国の密林に潜む恐ろしい猛獣のこと、雲より高くそびえる山の頂上で咲く花のこと、そしてニホンという国に潜む悪鬼羅刹のような雀鬼たちの火花散る闘いのこと・・・・
モモは、ゆみのそういった未知の世界の話を、瞳を輝かせて熱心に聞きました。
どこへ行っても鼻つまみものにされるうんコロボックルであるモモは、自分の島以外の世界にはほとんど行ったことがなかったのです。
モモ「すごいっす。 私もそのニホンに行って… 大魔王のコークスクリューや迫りくる怒涛の魔乳っていうのを見てみたいっす!」
ゆみ「ハハ… 君は本当に世間知らずなんだな。 どこかの辺境の国の箱入り娘なのかな?」
モモ「…そんなところっす」
ゆみ「それにしても君は、本当に美しい声をしているな。 世界中を回ってきた私でも、君のように美しい声で話す人を私は知らない」
モモ「・・・そ、そんなこと、ないっす///」
ゆみ「きっと君は、私が見たこともないような美しい姿をしているんだろうな…」
モモ「…//////」
ゆみ「ひと目でいい。 この目のサロンパスをはずして、君の姿を見せてくれないか?」
モモ「・・・・それは、できないっす・・・」
ゆみ「… そうか。 分かった、無理にとは言わないよ」
210Res/175.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20