131:名無しNIPPER[saga]
2016/11/15(火) 21:19:51.32 ID:Z+7xsjyT0
そして、ついにゆみが目を覚ます時がやってきました。
その時、モモはいつものようにゆみの傷の包帯を替えてやっていたのですが、ゆみが一瞬痛そうに顔をしかめ、次の瞬間に、パッと目を開いたのです。
ゆみ「・・・ん? ここは・・・」
モモ「!?」バッ!
ゆみ「え?」
モモは、咄嗟にそこにあったサロンパスでゆみの目を塞ぎました。
自分のうんこボディーをこの愛しい人間に見られたくなかったからです。
ゆみ「な、なんだ? ここは、一体…」
モモ「シッ! 静かにして下さいっす。 ここは病院です」
ゆみ「・・・ああ、そうか、船が難破して… 私は死んだものと思っていたが、助かったのか。 他の仲間たちは…?」
モモ「お仲間さんたちは皆お亡くなりになったっす。 助かったのはあなた一人っす」
ゆみ「そうか… 君が私を助けてくれたんだな? どうして目を塞ぐんだ?」
モモ「・・・それは聞かないで欲しいっす。 あなたに見られたくないモノがあるんっす…」
ゆみ「… 分かった。 私はツルガ国王妃、加治木ゆみだ。 せめて… 君の名前を教えてくれないか?」
モモ「・・・ モモっす。 それ以外のことは教えられないっす…」
ゆみ「モモ… そうか、美しい名前だな。 助けてくれてありがとう」ニコッ
モモ「…!///」
ゆみの口角がゆっくりと上がりました。
モモは、愛しの君が自分を褒めてくれたと思うだけで、まるで天にも昇るような気分でした。
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