90:名無しNIPPER[saga]
2016/07/28(木) 01:27:53.83 ID:JSF4qZgp0
同時刻 江戸
油商人の館
油商人「や、や、や、槍使いまでも敗れ去るとは……虎の子の大筒も持たせたにも関わらず!」
油商人「用心棒とは一体どれほどの実力を持っているというのだ……!」
油商人「恐ろ……いや!いやあ!恐ろしくはない!まずいんだ!まずいだけだ!」
油商人「そうだ、まずい、まずい、まずいんだ!私は死にたくない……もとい……死んではならない人間だ、この国にとって!」
油商人「武士!館の防備は十分なのか?固めろガチガチに!死んでからではどうにもならん!」
武士「落ち着いてくだされ油商人殿……」
武士(チッ……面倒くせえなあ……)ボリボリ
武士(こういうとき剣士がいると押し付けやすかったんだが……今この場にいるのは……)チラッ
大男「ああー……うう」
武士(……こいつではなあ……)
武士「聞くところによると、用心棒が槍使いに勝利したのは単に偶然が味方したためのようです。何ら恐れることは……」
油商人「何だ!?何を言っているお前は!?」
油商人「お前は江戸から動いていないではないか、戦いの顛末などわかるものか!」
油商人「私にとりいりたいのか騙したいのか知らんが出鱈目を言うんじゃあないッ!」ブンッ
武士(!ボケが、香炉を……)ゴソッ
ドキューンッ
バキーンッ ゴトッ ゴロロ…
油商人「ひいっ!?き、きさま、短銃を……まさか……きさま……」ブルブル
武士「……落ち着いてくだされ油商人殿」
武士「父上が朱印船貿易で手に入れたとかいう、『まにら』の煙草でもお吸いになったらいかがです」
油商人「『まにら』の煙草……?」ブルブル
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