89:名無しNIPPER[saga]
2016/07/28(木) 01:25:59.39 ID:JSF4qZgp0
ガラッ ピシャリ
用心棒(しかし、寒いな……このあたりはまだ雪が融けていないのか)
用心棒(考えてみれば、あの馬も悪運が強いな。あの砲撃の中でも無傷だった)スボッ スボッ
用心棒(おかげで箪笥を捨てずに済んだ……)スボッ スボッ
用心棒(……?)スボッ…
用心棒(何だ……馬の近くに……人影が……)
用心棒「……!?」
覆面の男「……」
覆面の男「……おや、用心棒」
用心棒「……貴方は……何故、ここに」
覆面の男「……全く、無用心が過ぎるな」
覆面の男「これこれこういうものが借りた、ということが知れ渡っている馬を繋いでおけば」
覆面の男「これこれこういうものはその近くにいる、ということは猿でもわかる……」
覆面の男「……さて。勉強代として茶の一杯でもいただけるかな」
覆面の男「手土産は持ってきたのでね……」
用心棒(そういえば……覆面の男は、大きな袋を背負っている。あれが手土産なのだろう)
用心棒(……それよりも)
用心棒(――何故この男は、俺がこの街道沿いに居るとわかったんだ……?)
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