105:名無しNIPPER[saga]
2016/10/09(日) 16:15:38.51 ID:L2WaXWO80
江戸 油商人の館
ザワザワ ガヤガヤ
武士「火薬の積み込みを急げ!これで用心棒どもを焼き殺してやるんだからな!」
浪人甲「はっ!」
浪人乙「おーい!車をもっと持って来い!全然足りんぞ!」
浪人丙「すぐ持ってくる!おい、誰か馬を厩から出してきてくれ!」タタタ
大男「うう……ぶ、武士……」
武士「ああわかってるさ大男。俺が仕切るのはここまでだ……用心棒を仕留めるのはお前に譲るさ」
武士(奴は俺の相手になる人物かもしれんが……どっちにしろこの脳足りんに負けるようでは仕方がないしな)
武士「……むっ?あいつは……」
油商人「貴様が闇商人か……」
闇商人「はっ。隠れ家の情報と援軍、それにもう一つ情報を届けに参りました」
闇商人「こっちが腹心の忍、こっちの二人も私の部下にございます」
忍「よろしくお願い申し上げます」
闇部下甲「我々二人は鉄砲を帯びたままであることをお許しください」
闇部下乙「用心棒が刺客を送り込んでくるやも知れませんので……」
油商人「……フフ、構わんよ」
武士(あの二人……そこそこの手練れだな)
闇商人「早速ですが……これが隠れ家の情報にございます」スッ
油商人「ふむ……思ったより街道に近い位置にあるのだな……」パラ
闇商人「そして……忍を油商人様にお預けします。道案内もさせますので、迷うことはないでしょう」
忍「……」ペコリ
油商人「そうか……して、『とっておきの襲撃手段』とは?」
闇商人「おそらく一人も傷つくことなく用心棒を仕留められる手段にございます……」
闇商人「しかし、放置しておけば用心棒の起死回生の一手ともなりえます。差し向けた者たちが全滅することもあり得るかと」
油商人「ほう、物騒だな。どんな手段なんだね?」
闇商人「それについては忍に伝えておりますので、現地で忍にお聞きになってください。それまではお楽しみ、ということで……」
油商人「……フフッ、ハハハハハ。そうか……よろしい」
武士(……闇商人とかいう奴、切り捨てられないように二重に手を打ってやがる。若いがなかなかキレる奴だぜ……)
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