用心棒「派手にいくぜ」
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104:名無しNIPPER[saga]
2016/10/09(日) 16:15:02.88 ID:L2WaXWO80


 チュンチュン ピチチチチッ

 バタタタタタ…


少年「ふわぁあ……」

少年「……」


少年(……押入れの中から聞いたその男の声はくぐもっていて聞き取りづらかった)

少年(後から聞いた話では、その男は頭巾のような覆面で顔を隠していたのだという……)

少年(……この騒動には、油商人と僕たちのほかに、あの覆面の男の思惑も絡んでいるのだろうか……)


 ガラッ

相棒「坊主」

少年「わっ!?起きておられたんですか?」

相棒「ん……飯だ」


 スタスタ ピシャリ

少年(いつの間にか三人分の朝餉の用意が出来ていて……すっかり身支度を済ませた用心棒さんと相棒さんが座った)

用心棒「朝が早いな坊主」

少年「あ、はい、体に染みついているもので……」

用心棒「実に健康的だ、実に……さあ、頂くとするか」


 カチャカチャ パクパク ズルズル

少年(おいしい……)モグモグ

用心棒「……それと、坊主」

少年「ゴクン……何でしょう?」

用心棒「お前の剣はそこそこ形になっちゃいるが、いかんせん『剣道』だな。実戦じゃあ刀は振り抜かなきゃ斬れん」

少年「み、見ていたんですか……?」

用心棒「ああ……この後、もう一本棒を拾ってこい。どうせやることもなし、お前に本物の剣ってのを教えてやる」

少年「……!はい!お願いします!」



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