106:名無しNIPPER[saga]
2016/10/09(日) 16:16:27.93 ID:L2WaXWO80
闇商人「あと、もう一つ情報を持って参りました。江戸に居る、用心棒の協力者です」スッ
油商人「!何だと……?」パシッ パラッ
油商人「……『鍛冶屋』?聞いたことがあるぞ、お天道様の下を歩けない者の刀を打っているのはこいつだとか」
闇商人「そいつは用心棒と長い付き合いのようで……その上、最近何か怪しい動きをしております」
闇商人「もしかすると……奴の逆襲のために何か武器を造っているやも」
油商人「……よく知らせてくれた。こちらで手を打とう」ゴソッ
武士「油商人様。用心棒討伐隊、準備完了致しました」
油商人「む、そうか……忍とやら、隊に加われ」
忍「はっ」ササッ
油商人「夜には向こうに着けるだろう。今度という今度は用心棒も最期だ……出発せよ!」
ザワザワ バタバタ ガラガラ ザワザワ……
闇商人(……ヘッ。用心棒……お前は俺が今まで出会った中で最も馬鹿だぜ)
闇商人「では我々はこれで失礼します」
油商人「ああ。良い知らせを待っているがよい」
スタスタ… スタスタ… スタスタ…
武士「……油商人殿。あやつ、どうするおつもりで?」
油商人「つい最近まで用心棒とズブズブだった奴を放置しておくのは危険だな」
油商人「まずお前はこれから鍛冶屋を始末しにいけ。用心棒討伐の知らせが届き次第、あいつも処分しろ」
油商人「まさかとは思うが、あの二人の護衛が邪魔だなどと言うまいな?」
武士「全く問題ございません……では早速鍛冶屋を始末して参ります」
油商人「ああ、適当に金目のものも盗ってこい。奉行所が騒ぐと耳障りだ、強盗の仕業に見せかけておけ」
武士「御意」
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