503: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/12/20(火) 01:40:22.36 ID:YNfrPH5eo
絵里「それに関しては本人に確認するしかないけれどね」
絵里「それで? それがどう最初の話につながるのかしら?」
花陽「簡単です」
すぅ、と一度息を吸って。
花陽「絵里先輩。私たち六人は、あなたの望むレベルまでの一生懸命さを作ることができました」
花陽「二年生も、それは同じです」
花陽「絵里先輩が求めていた「本当の条件」は、達成しました」
花陽「だから――アイドル研究部に、入ってください」
絵里「……なぜ?」
花陽「え?」
絵里「なぜ、私たちにそこまでこだわるの?」
絵里「矢澤さんを自分勝手というなら、私たちだってよっぽど自分勝手よ」
絵里「それこそあなたたちにメリットがない」
凛「簡単だにゃ」
さっきの私の言葉をマネするみたいに、凛ちゃんが言います。
凛「先輩たちも、アイドル研究部のために一生懸命だからだにゃ」
凛「先輩たちと一緒に―― 一生懸命な人たちと一緒に部活をやりたいと思うって、おかしなことじゃないと思います」
凛「だから――アイドル研究部に入ってください」
地面と平行になるくらい、凛ちゃんが頭を下げます。
それは、絵里先輩たちと初対面の時の態度からは考えられない姿でした。
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