にこ「きっと青春が聞こえる」
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446: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:05:20.21 ID:DRFjCdkxo

海未「ことりがこの部活に執着しているのは、間違いなくこの話が関係していると思います」

海未「といっても、彼女がなにを考えているのかなんてわかりようもないのですが……」

凛「そんなのわかるにゃ!」

海未「え?」

 まっすぐな瞳で断言する後輩に、つい間の抜けた返事をしてしまいます。

凛「ことり先輩、ほんとは行きたくないんだにゃ!」

凛「だってことり先輩、一生懸命だもん! 二年生の先輩たちは、正直ちょっと本気じゃないかなって思うところ、あるけど……」

凛「だけどことり先輩、一生懸命だにゃ! 衣装を作るためだけに入ってるなんて思えない!」

凛「本当は行きたくなくて! もっともっとこの場所で楽しいことをしたくて!」

凛「ちょっとでもすがりたくて!」

凛「ちょっとでもしがみつきたくて!」

凛「だから、その可能性をつなごうとしてるんでしょ!」


凛「海未先輩や穂乃果先輩と一緒にいるために!」


海未「それ、は――」

 後輩の懸命な叫びに、言葉は返せませんでした。

 だけど。

凛「海未先輩だって、本当はことり先輩に行ってほしくなんて――」


海未「違います」


 この言葉だけは、濁すことはできません。


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