にこ「きっと青春が聞こえる」
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336: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/07/12(火) 22:16:44.82 ID:+lwXNVVgo

ことり「矢澤先輩。私たち、入部します。穂乃果ちゃんもいいかな?」

穂乃果「うぇ? あ、えーっと、いいような、悪いような……」

ことり「やっぱり……だめ?」

穂乃果「ううん、だめじゃないよ!」

ことり「ありがとう。ごめんね、わがまま言って」

穂乃果「そんなこと……」

ことり「海未ちゃん」

海未「…………」

 先ほどの、ことりの一言から。

 海未は、ずっとうつむいたまま唇をかみしめていた。

ことり「気持ちはね、すっごく嬉しいんだぁ。私のこと思ってくれてるって、わかるから」

ことり「でもね。きっとそれだけじゃ、ないよね」

ことり「海未ちゃんがどんな気持ちでも、構わない」

ことり「だけど――それを私のせいにするのは、違うと思うの」

海未「――そんな、つもりは」

ことり「ない?」

海未「…………」

 海未はそれ以上、何かを答えることはなかった。


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